Webデザイナーの仕事内容を詳しく解説|1日の流れと現実

Webデザイナーの仕事内容を詳しく解説|1日の流れと現実

「Webデザイナーって実際どんな仕事をしているの?」
 「デザインを作るだけじゃないって聞くけど、他に何をするの?」

こんな疑問を持っていませんか?Webデザイナーという職種に興味を持ちつつも、実際の仕事内容がよく分からなくて転職を迷っている方も多いと思います。

「クリエイティブで華やかな仕事」というイメージがあるけど、実際はどうなんだろう?って思いますよね。

正直に言うと、Webデザイナーの仕事はデザイン制作だけではありません。むしろ、会社によってはデザイン以外の業務の方が多いのが現実です。

でも、仕事内容を正しく理解すれば、自分に向いているかどうかを適切に判断できますし、転職後のミスマッチも避けられます。

この記事では、現役Webデザイナーのリアルな1日の流れから、意外と知られていない業務内容まで、すべて詳しくお伝えします。

【1】Webデザイナーの仕事:会社によって全然違う現実

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「Webデザイナーってデザインだけやってればいいんでしょ?」と思っているなら、それは大きな誤解です。

会社の規模や分業体制によって業務内容は全く異なる

大手制作会社・分業体制が整っている場合
デザイン制作に集中できる環境が多いです。企画はディレクターが、コーディングはエンジニアが担当するため、デザイン業務が70〜80%を占める場合もあります。

中小制作会社・事業会社の場合
一人で複数の役割を担当することが多くなります。企画からコーディングまで幅広く対応する必要があり、デザイン制作は全体の30〜40%程度になることが一般的です。

フリーランス・個人事業主の場合
クライアント対応、営業活動、事務作業まで含めると、純粋なデザイン作業は20〜30%程度しかないのが現実に近いです。

私が事業会社で働いていた時も、デザイン制作だけでなく、マーケティング戦略の検討、データ分析、コーディング(フロント・バックエンドともに)など、デザイン以外の業務が大半でした。

Webデザイナーが関わる可能性のある業務

関わる可能性の高い業務
・クライアント(社内)とのコミュニケーション
・デザイン制作(Photoshop、XD、Figma等)
・デザインの修正・調整対応

会社によって関わる業務
・企画・提案(課題整理、競合調査、サイト設計)
・コーディング(HTML/CSS、JavaScript)
・ディレクション(進行管理、チーム調整)
・マーケティング(効果測定、改善提案)
・営業活動(新規開拓、見積もり作成)

同じ「Webデザイナー」という職種でも、働く環境によって日々やることは全然違います

転職前に「この会社のWebデザイナーは具体的に何をするのか」を必ず確認しておかないと、入社後に「こんなはずじゃなかった」となってしまいます。

【2】現役Webデザイナーのリアルな1日の流れ

実際のWebデザイナーがどんな1日を過ごしているのか、具体的な例をお見せしましょう。

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事業会社勤務のWebデザイナーAさんの1日

9:00 出社・データ確認
自社サイトのアクセス解析データをチェック。前日の数値に異常がないか、改善施策の効果は出ているかを確認します。

9:30 マーケティングチームとの定例会議
サイト改善の効果測定結果を共有し、次の施策を検討。「なぜこのデザインにしたのか」の説明も求められます。

10:30 ユーザーインタビュー動画視聴
UXチームが実施したユーザーテストの動画を確認。ユーザーがどこで迷っているかを把握します。

11:30 改善案の検討
ユーザーテストの結果をもとに、サイトの改善案を検討。A/Bテスト用の複数パターンを考案。

13:00 昼休み

14:00 デザイン制作
新しいランディングページのデザイン作成。マーケティング戦略に基づいて、コンバージョン向上を意識した設計。

16:00 エンジニアとの打ち合わせ
作成したデザインの実装について相談。技術的な制約があれば、デザインの調整が必要になります。

17:00 レポート作成
今月のサイト改善施策の効果をまとめたレポートを作成。数値の変化とその要因を分析します。

18:00 退社

事業会社のAさんの場合、デザイン業務よりもデータ分析やマーケティング業務の比重が高いのが特徴でした。「見た目をきれいにする」より「成果を出す」ことが重視されます。

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フリーランスWebデザイナーBさんの1日

9:00 メール・チャット確認
複数のクライアントからの連絡をチェック。緊急度の高いものから対応順序を決めます。

9:30 新規案件の見積もり作成
昨日問い合わせがあった案件の詳細をヒアリングし、作業量を算出して見積書を作成。

11:00 既存案件のデザイン制作
LP制作案件のメインビジュアル作成。クライアントの要望を反映させながら、効果的なデザインを検討。

13:00 昼休み

14:00 修正対応
別案件で修正依頼が入ったため、手を止めてそちらを対応。「もう少し派手に」という曖昧な指示をどう解釈するか悩む。

15:30 営業活動
新規案件獲得のため、SNSでの発信活動とポートフォリオサイトの更新。これも重要な業務の一つ。

16:30 請求書作成・確定申告準備
今月完了した案件の請求書を作成。経費の整理も併せて実施。

17:30 翌日の作業計画
複数案件の進捗を確認し、明日のタスクを整理。

フリーランスのBさんは、純粋なデザイン作業以外の業務が1日の70%以上を占めているのが現実です。

【3】意外と知られていないWebデザイナーの重要業務

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デザイン制作以外にも、Webデザイナーには重要な業務がたくさんあります。これを知らずに転職すると、ギャップを感じてしまうかもしれません。

クライアントの「本当の課題」を見つける業務

表面的な要望をそのまま形にしても、良いWebサイトにはなりません。

例えば、「おしゃれなサイトを作りたい」という依頼があったとします。でも実際には、
・集客力を上げたい
・競合に負けない見た目にしたい
・採用活動で良い人材を集めたい

といった、具体的なビジネス課題が隠れています。この本当の課題を見つけ出すのもWebデザイナーの重要な仕事です。

私が事業会社にいた頃、「サイトのデザインを新しくしたい」という依頼を受けました。でも詳しく話を聞くと、本当の課題は「問い合わせが少ない」ことでした。結果的に、デザインより導線設計を重視した改修を行い、問い合わせ数を40%向上させることができました。

プロジェクト全体のスケジュール管理

Webサイト制作は、デザイナー一人だけでは完成しません。

関わる職種
・Webディレクター(進行管理)
・コピーライター(文章作成)
・フロントエンドエンジニア(コーディング)
・バックエンドエンジニア(システム開発)
・マーケター(戦略立案)

Webデザイナーは、これらの職種との調整役も担います。デザインの進捗が遅れると、プロジェクト全体に影響するため、スケジュール管理能力も必要になります。

完成後の効果測定と改善提案

サイトは公開したら終わりではありません。

公開後の業務
・アクセス解析データの分析
・ユーザー行動の把握
・改善ポイントの特定
・A/Bテストの企画・実施
・継続的なデザイン改善

特に事業会社では、「このデザイン変更で数値がどう変わったか」を常に求められます。デザインの良し悪しを感覚ではなく、データで説明する能力が重要です。

【4】Webデザイナーの仕事の楽しさと大変さ

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仕事内容を理解したうえで、実際に働く人たちが感じている楽しさと大変さもお伝えしましょう。

Webデザイナーの仕事の楽しさ

1. 自分の作品が多くの人に見られる喜び
作成したWebサイトが実際に公開され、多くのユーザーに使われる達成感は格別です。大きなプロジェクトが成功したときはもちろん、自分が手掛けたバナー1つでも、誰かの目に留まって何かしらの感情を動かしているのかも、と感じる充実感は他では得られません。

2. クライアントの課題解決に貢献できる充実感
「サイトリニューアルで売上が30%アップしました」「求人応募が倍増しました」といった報告をもらったときは、本当にやりがいを感じます。課題解決をしてこそのデザイン制作ですもんね。

3. 常に新しい技術やトレンドに触れられる刺激
Web業界は変化が早いため、常に学び続ける必要があります。大変でもありますが、新しい表現技法やツールに触れる楽しさもあります。

4. 論理的思考と創造性の両方を活かせる
「なぜこのデザインが良いのか」を論理的に説明しつつ、視覚的に美しいものを創造する。両方の能力を同時に活かせる職種は珍しいです。

Webデザイナーの仕事の大変さ

1. 修正依頼の多さとそれに伴うストレス
「もう少し派手に」「やっぱり地味に」といった感覚的な修正依頼が続くと、精神的に疲弊することがあります。クライアントの要望が曖昧で、何度も作り直しになることは日常茶飯事です。

2. 複数案件の並行作業による時間の細切れ感
午前中はA社のLP制作、午後はB社の修正対応、夕方はC社の打ち合わせ...といったように、一つの作業に集中できる時間が短いのが現実です。

3. 技術の進歩に追いつくためのプライベート学習
新しいデザインツール、コーディング技術、マーケティング手法など、業務時間外にも継続的な学習が必要です。

4. 成果が見えにくい場合のモチベーション維持
特にBtoB企業のサイトなど、直接的な反響が見えにくいプロジェクトでは、自分の仕事の価値を実感しにくいことがあります。

私の前職では多事業に関わっていたことで、1日に5件以上の修正依頼が来ることはザラでした。集中してデザインを作りたいのに、常に別のタスクが割り込んでくるストレスは地味に来るものがありました。

【5】まとめ:理想と現実のギャップを理解して判断しよう

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Webデザイナーの仕事は、多くの人がイメージしているより複雑で多岐にわたります。

Webデザイナーの仕事の本質

デザイン制作は手段であって目的ではない → クライアントの課題解決が最終目標
チームワークが不可欠 → 一人ですべてを完結させる仕事ではない
継続的な学習が必要 → 技術の進歩に合わせてスキルアップし続ける必要がある
数値で成果を求められる → 感覚的な「良いデザイン」だけでは評価されない

Webデザイナーは確かに大変な仕事です。でも、自分のスキルでクライアントの課題を解決し、多くのユーザーに価値を提供できるという点で、非常にやりがいのある職種でもあります。

理想と現実の両方を理解した上で、それでも挑戦したいと思えるなら、きっと素晴らしいWebデザイナーになれるはずです。

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